クレジットカードが無くてもETCカードの発行は可能なのか?

自動車を運転して高速道路を利用する時は「ETCカード」が非常に便利です。料金所で精算しなくても良いため、スムーズに通り抜けることができます。

 

また、財布を出したり、お金が数えたり、おつりをしまったりする面倒な手間も掛けずに済みます。さらに、土日祝日・深夜には割引の特典を受けられる他、ETCマイレージサービスというポイントによる料金割引制度も利用できます。

 

なお、ETCカードはクレジットカードの追加カードとして発行されているため、クレジットカードへの入会が条件と思われていますが、実はクレジットカードを保有しなくても、ETCカードを持つことができます。それが「ETCパーソナルカード」です。

 

従って、何らかの事情でクレジットカードを作れない人でもETCカードを所有することができます。

 

ETCパーソナルカード

ETCパーソナルカードは各エリアの道路公団が共同で発行しているETC専用カードです。しかも、ETCパーソナルカードの発行にはクレジットカードのような審査が無く、申込要件を満たしていれば誰でも発行してもらえます。ただ、1,234円(税込)の年会費が掛かります。

 

ETCパーソナルカード発行団体
  • NEXCO東日本
  • NEXCO中日本
  • NEXCO西日本
  • 首都高速道路株式会社
  • 阪神高速道路株式会社
  • 本州四国連絡高速道路株式会社

 

デポジット

ETCパーソナルカードの発行における唯一の条件がデポジット(保証金)の提出であり、最低でも20,000円が必要です。そのデポジットはETCパーソナルカードを解約する際に返還されます。

 

デポジットの金額は平均利用月額(5千円単位)の4倍となっており、仮に平均利用月額が5,000円の場合はデポジットは20,000円、1万円なら40,000円、1万5,000円なら60,000円となります。

 

申込可能年齢

ETCパーソナルカードは16歳でも、親権者の同意があれば発行することが可能です。16歳だとクレジットカードを作成することができないため、16歳でバイクに乗っている人にはメリットになります。

 

なお、ETCパーソナルカードはオンラインでの申込受付を行っていないため、申込書を手に入れる必要があります。高速道路のサービスエリアにあるインフォメーションで受け取るか、ETCパーソナルカード事務局に電話をして申込書を送ってもらいます。

 

料金の支払い方法

ETCパーソナルカードの利用料金は、申込み時に登録した銀行口座から毎月引き落とされます。

 

増額デポジット

ETCパーソナルカードの料金の未決済残高がデポジットの7割を超えると、新たに増額デポジットとして20,000円が口座から引き落とされます。例えば、デポジットが20,000円の場合、未払いの利用料金が14,000円を超えると、その時点で増額デポジットが必要になります。

 

増額デポジットの引き落としは、未決済残高がデポジットの7割に達した日以降の6日、または23日です。なお、口座振替による増額デポジットはデポジットが20,000円の人のみとなっており、デポジットが40,000円以上の人は増額デポジットを振込で入金しなければなりません。

 

ちなみに、デポジットはあくまでも「保証金」であるため、支払いに充当されることはありません。ただし、ETC料金の未払い・延滞が続くとデポジットから未払い金額が充当され、会員資格が取り消されます。

 

ETCパーソナルカードの利用停止

以下のことがあると、ETCパーソナルカードの利用が止められます。

  • 未払い利用金額がデポジットの80%を超えた場合
  • 利用金額の引き落としができない場合
  • 増額デポジットに応じない場合

 

ETCパーソナルカードのメリット

ETCパーソナルカードのメリットには以下などがあります。
@無審査
審査が無いため、過去の返済ブラックによってクレジットカードを持てない人でも発行してもらえます。無審査のため、お金借りたいと思ってもETCカードでは借りることができません。

 

A割引特典
以下のETC割引の特典を受けることができます。

  • 深夜割引(全日0時?4時):30%OFF
  • 休日割引(地方都市区間で土日祝日):30%OFF

従って、割引時間帯に4,000円以上高速道路を利用すれば、年会費(税込1,234円)の元が取れます。

 

BETCマイレージサービスの利用(年会費無料)
ETCパーソナルカードは各エリアの道路公団が提供するETCマイレージサービスに登録することができます。ETCマイレージサービスでは通行料金10円ごとに1ポイントのETCマイレージを貯めることができ、5,000ポイントで5,000円分のETC料金が還元されます。つまり、利用料金が10%割引になるということです。

 

さらに、ETCマイレージサービスでは地方都市部の高速道路を利用すると、平日朝夕割引の特典を得られます。平日朝夕割引では土日祝日を除く平日の朝6時?9時、または夕方17時?20時のETC料金が最大で50%還元されます(同一時間帯に付き5回以上の利用が条件)。

 

ETCパーソナルカードのデメリット

ETCパーソナルカードのデメリットとしては以下などが挙げられます。
@デポジットが必要
ETCパーソナルカードを申込みする際にデポジットが必要となり、カードを利用している間は預けっぱなしになります。

 

A年会費の支払い
クレジットカードにおけるETCカードは無料、若しくは有料でも500円であるのに、ETCパーソナルカードの年会費は1,234円と割高です。

 

B申込における手間
インターネットからの申込ができないため、申込書を用意したり、デポジットを振り込んだりと、カードを手に入れるまでに時間と手間が掛かります。

 

Cカードポイントが無し
クレジットカードにおけるETCカードの場合は利用するごとにクレジットカードのポイントが付与されますが、ETCパーソナルカードはETCマイレージサービスのポイントしか付きません。

 

 

ETCパーソナルカードのメリットはクレジットカードにおけるETCカードでも同じように得られます。ETCパーソナルカードはクレジットカードを利用できない時の救済カードというのが実態です。